2013年7月23日 25年度活動報告
以前より実施していた2週間の病院実習に加え、今年度より実習前にシミュレーターなどを用いた演習を行ないました。
目的は病院の雰囲気に慣れ、医療現場と学校との連携について学んだり、シミュレーターを用いて正確な手技を体験したりすることです。
まず、小児看護CNSが「専門看護師の視点から伝える連携・ケアの実際」と題して事例を提示しながら、看護職の役割、親との関わり、学校との連携について講義をしました。
その後、本事業スキルラボ専任看護師が検脈の方法や、吸引・導尿などの方法について解剖学的なことも織り交ぜ講義をしました。
演習には新人教育担当師長も指導者として参加し、血圧測定や自己導尿、呼吸音や腸音の聴取などを体験しました。
研修後に実施したアンケートの結果で、9割近くが「とても満足」・「満足」と回答しており、次年度以降も継続していきたいと思います。
講義や演習を通した感想では、「学校と医療の現場とでお互いどのようなことをしているか、共通理解することが大切だと感じた」「模型を使って実際の心音や導尿などを体験することができて、ただ勉強するのではなく経験として学ぶことができて良かった」といった意見がありました。
また、今回の講義や演習を将来どのように活用したいか尋ねたところ、「養護教諭が保健室でできる支援や、子どもたちの治療を理解できるようにする」「保健室で聴診などをする時、フィジコで聞いた音と比べたり、医療的ケアに近いことが必要な子どもがいた場合にしっかり対応したい」など、具体的な将来像を描くきっかけになったと感じました。
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