岡山大学病院 看護研究・教育センター

EBN志向の次世代看護職教育システム 活動報告

2012年5月28日 24年度活動報告

フィジカルアセスメント研修Ⅰを実施しました

4月20日(金)にフィジカルアセスメント研修Ⅰを行い、新人看護職員116名、フィジカルアセスメントOJTナースとして先輩看護職員12名が参加しました。開発中の教育プログラム「フィジカルアセスメント岡大モデル(PAO)」での1年目看護職員の目標は以下の3点です。


この目標達成に向けフィジカルアセスメント研修Ⅰでは、例年名古屋大学医学部基礎看護学講座 山内豊明教授を例年講師にお招きしています。今年度も同様に実施し、以下のような内容を講義していただきました。



 フィジカルアセスメントとは「頭のてっぺんから足の先まですべてを系統的に行うもの」というのは大嘘で、「フィジカル=身体的な、アセスメント=情報を意図的に収集して判断して共有する」ものです。看護師は生活する者(身体を含め)のアセスメントをするプロであること、そのアセスメントの過程(その考え方の進め方)を記録としてその患者に関わる医療スタッフが共有できるようにしなければならないという「記録の重要さ」を再確認させていただきました。


 呼吸音の聴診においては「聞こえ得る音のカタログ」を事前に準備して臨まなければ音の聞き取りはできません。また、「音は溶け合わない」という特徴があるため、1つずつの音を集中して聞けば、異常呼吸音である「副雑音」の識別は容易です。フィジカルアセスメントは「意図的に収集した情報を共有して」成り立つため、正しい音のカタログ名を用いる必要があります。異常呼吸音は連続性の副雑音として「低調性連続性副雑音」「高調性連続性副雑音」、断続性副雑音として「粗い断続性副雑音」「細かい断続性副雑音」、さらに「胸膜摩擦音」の5つがあります。これらを識別できれば完璧です。


受講生は熱心に講義に聞き入り、「呼吸音の聞き分けがあり、自分の知識の振り返りができてよかった」「楽しく、必要な技術が身に付いた」といった感想がありました。
研修後6ヶ月経過してから、今回得た知識を実践の中でどのように活用しているかレポートを提出することになっています。レポート内容から研修の効果を検証し、さらなるプログラム開発に活かしていきたいと思います。

※本文中の講義資料は、講師の許可を得て掲載しています

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